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2018.03.10

Tooth Wear のお話

こんにちは!ユアー歯科クリニック歯科医師の雨宮です。

段々と暖かくなってきて、桜の開花が待ち遠しいです:)

 

今日はTooth Wearについてお話しようと思います。

みなさん、聞いたことはありますか?

 

ひとことで説明すると、「う蝕原因菌によらない歯質表層の損失」で、ライフスタイルに大きく影響される多因子性の疾患となります。

これは、う蝕、歯周病に次ぐ第三の疾患として今、注目されてきています。

 

簡単に説明すると、虫歯ではなく、歯の表面が溶けたり、削れやすくなってしまったりすることを指します。昔は職業性の疾患として認識されていましたが、現代では酸性飲食物の消費量の増加とともに、生活習慣が原因で歯が溶けてしまう方が多くなってきました。

 

歯が溶けてしまう原因として内因性因子と外因性因子があります。

内因性因子としては、逆流性食道炎や摂食障害(拒食症・過食症)があり、胃酸が嘔吐物に混ざり、口から吐き出す際、酸が歯の表面に触れることを何度も繰り返しているうちに歯が溶けてしまいます。

この場合は、それぞれお医者さんにかかっていただき、根本的な治療をしていただきます。

 

外因性因子として、昔は、職業性(例えばメッキ工場など酸性のガスを吸う)のものが多かったのですが、現在では酸性飲食物の取りすぎが原因となっている場合が多くなっています。

例えば、炭酸飲料、お酢、栄養ドリンクなどが原因になります。

 

しかし、酸性飲食物を摂ったからといって、誰もがすぐに歯が溶けてしまうわけではありません。唾液には口腔内の洗浄効果と、酸の緩衝能による中和作用があるので、歯を守ってくれているのですが、繰り返し酸を摂ることにより、そのバランスが崩れてしまうのです。

 

そのため、対応策としては、ちびちび飲んだりだらだら食べたりしないことが重要になってきます。

 

処置としては、軽度のものであれば水酸化カルシウムならびにフッ化物を配合したシュガーレスのガムで歯質の強化・再石灰化を促したり、知覚過敏を抑える薬を塗ったりします。

重度の場合は、レジン(プラスチックの詰め物)を詰めることもあります。

 

酸性のものをよく摂っているな、最近歯がなんだか溶けてきている気がするな、、

と思った方は一度ご相談ください:)

 

 

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